活動紹介
南アフリカの教育課題
南アフリカでは金融・IT分野が成長する一方、若年層(15〜34歳)の失業率は45%以上(国全体の失業率は約32%)にのぼり、産業界が求めるスキルと若者の実力の間には50%以上のミスマッチがあるといわれています。こうした社会の構造的な停滞を受け、南アフリカ教育省はCoding & Robotics(ICT教育)の正式導入を決定しましたが、この数字の背後にある教育格差はなお大きく、一国だけで解消できるものではありません。だからこそ、日本と南アフリカの連携が必要だと私たちは考えています。
私たちは、この背景にあるICT教育格差を、①「設備」格差と②「活用」格差の掛け合わせとして捉えています。
①「設備」格差
住む場所によるインフラ整備状況の差。固定回線・LANや端末の不足など、地理的要因に左右されます。
②「活用」格差
公立校・私立校のノウハウの差、理数・ICT系教員の不足、生徒の基礎読解力や学習経験の差によって生まれます。
私たちの活動
子どもたち・教員と直接向き合う教育活動と、それを可能にするパートナーシップの創出——2つの柱で活動しています。
教育活動
子どもたち・教員・現地コーディネーターなど、現地の声を丁寧に聞きながら、東京大学で得た学術知と現場での行動力を掛け合わせて、見えてきた課題の解決に取り組んでいます。
- 現地校での試験授業の実施
- 教員との継続的な対話
- 教材の開発・改善
パートナーシップの創出
プレトリア大学・ケープタウン大学・ステレンボシュ大学を訪問し、現地学生団体とも継続的なパイプを持つことで、これらの大学と東京大学との連携を築いています。現地の教育課題は現地の人たちが一番よく知っているという考えのもと、まず現地との連携に力を注いでいます。
- 大学訪問とパートナーシップ構築(プレトリア大学・ケープタウン大学・ステレンボシュ大学)
- 現地学生団体との継続的なパイプ
日本と南アフリカの関係強化
教育活動と並ぶもう一つの軸として、私たちは日本と南アフリカの大学・学生同士の本物のつながりを築くことに力を注いでいます。
生まれる価値
この活動は、現地の子どもたちだけでなく、関わるすべての人に意味のある価値を生み出します。
現地課題の解決
東京大学の学術知と、現地大学生と日本の大学生の協働関係を動員することで、南アフリカが実際に抱える課題の解決を目指します。
大学生の育成
東大生に限らず、本プロジェクトに参加する日本の大学生・南アフリカの大学生が、実践的な活動を通じて日々の学びを社会へ転化し、主体性を育むことができます。国際的な場での学びを通じ、公正な社会の実現に寄与する国際的視野を持った市民的エリートを生み出します。
アフリカとの繋がり・日南ア連携の強化
大学としても、そして日本としても、アフリカとの繋がりを強化します。未来を担う人々を通じて、両国の関係を深めていきます。